ゴールデンウィークについて

このホームページの読者の皆さんの中には、1年中で国民の祝日が一番多い 大型連休(ゴールデンウィーク)中に、既に海外へお出かけの方々も いらっしゃると思います。

ゴールデン ウィークの元々の由来は、1951年のこの時期 (4月末~5月初め)にある大映映画がヒットしたのをきっかけに、 映画のプロモ-ションの為に、当時はラジオ(現在はテレビ)で使われている  ゴールデン タイムに習い名づけられたそうです。
他にも、東方見聞録で有名なマルコポーロが、来日した季節が、 この時期であった事から名づけられたと云う俗説もあります。
又、秋季にあたる 11月3日の文化の日を中心とした時期を、 シルバ-ウィ-クの呼称を与えましたが、こちらは定着せず現在では、消滅しています。

お隣の中国では、日本と同様の大型連休があり、北京語では、 黄金周(Huang JinZhou)と呼ばれ、1999年に中国当局が、 経済効果を目論んで、その年の10月より導入されました。
日本のゴールデンウィークとの相異は、中国では年に2回あり、 労働節(メーデー)、の5月1日からと、国慶節の10月1日から始まる 1週間で、期間中にどちらも、3日間の法定休日があり、 2日間の振替休日を加えて、土日も入れた7連休にしています。その時期、北京、上海、広州などの大都市の繁華街では、 日本の高度成長期をも上まわる様な、賑わいを見せます。

一方、ヨーロッパに目を移すと、たとえばオランダでは、 4月末~5月初旬に大型連休を取る習慣はありませんが、 他のヨーロッパ諸国と同様、6月後半から8月末にかけて分散して、 休暇をとるので、ある一定期間だけオフィスから人がいなくなり、 他方行楽地は非常に混雑するという、日本の様な状況はおこりません。
又、学校の夏休みも、夏季休暇の混雑を回避する為、北部・中部・南部で、 1~2週間ずつずれて始まりフレキシブルに設定されています。
いかなる会社に勤めていても、オランダでは、1年に最低25日の休暇がとれ、 これに土日を加えて、全部で連続して5週間は休む事ができます。
話は、ゴールデン ウィークから少しそれますが、オランダと日本を比較して、 大きな点は上述の休暇の面以外に、例えば、年間の総労働時間は、日本より 400時間以上も少なく、又、ワーク シェアリングの発達で、残業もほとんど する人はありません。

経済大国といわれる様になった、わが国ですが、休暇・総労働時間等を、 生活大国 オランダと比較すると、まるで発展途上国の様です。
この点、わが日本のあり方を見直すべきでしょう。

少し、話題が悲観的になってしまいましたが、このゴールデンウィーク中に、 十分な休息をとり、心身共にリフレッシュし、新たな気持ちでがんばりましょう。